2歳の娘が『ない、ない。』と言って、パズルを持ってきた。
『何がないの?』と娘に尋ねると、子供用の8ピースほどのパズルを見せてくれた。
見てみると、
8ピースのうち1ピースが抜け落ちている。
1ピースがなくなったのかと、家族全員で探すことになった。
おもちゃの下、衣装ケースの下、こたつの下、探すけどない。
娘はテレビの裏側に顔を突っ込んで探している。
神妙な面持ちである。
結局、子供のバンボの下にあるのを、妻が見つけた。
パズルを1ピースはめ込み完成させた。
数時間後、
娘がテレビの裏側を神妙な面持ちで何かを探している。
『どしたの?危ないよ。』と声をかけると、
『ない。ない。』と返事が返ってきた。
また同じパズルのピースが1つ抜けている。またみんなで探すはめになった。
今度は絨毯の下からでてきた。
数時間後、
娘がパズルの1ピースを布団の下にいれた。
そして、テレビの裏側に顔を突っ込んで『ない。ない。』と探している。
やられた。
自作自演の『探し物ごっこ遊び』だった。
あの神妙な面持ち、なかなかの役者だった。